脱脂剤

商品のご案内

Products

≪ 表面処理 ≫

脱脂剤
浸漬
脱脂剤
特徴
【溶剤洗浄】
油の種類に関係なく溶解によって脱脂を行う。しかし、溶剤洗浄では、油が完全にとれることはなく、乾燥するとわずかに油膜が残るので、予備洗浄に適している。

【表1 溶剤洗浄用有機溶剤の性質】
溶剤 沸点(℃) 表面張力 蒸発潜熱 KB値 引火点
パークロルエチレン 121.2 32.3 50 90 なし
トリクロロエタン 87.2 29 57.2 130 なし
塩化メチレン 39.8 28.2 78.7 136 なし
n-プロピルブロマイド 71 25.9 58.8 125 なし


【アルカリ浸漬脱脂】
アルカリ脱脂は、溶剤を使用しない金属の脱脂方法として古くから使用されており、水溶液を使用するので、安価で安全な脱脂方法である。
アルカリ脱脂法には、通電しないで行う浸漬脱脂法と通電しながら行う電解脱脂法がある。アルカリ脱脂剤は主として無機ビルダーと界面活性剤から構成される。
無機ビルダーとは、苛性ソーダ、ケイ酸ソーダ、リン酸ソーダ、炭酸ソーダなどの無機アルカリ化合物のことをいう。
アルカリ脱脂液の組成例を表2に示す。

【表2 アルカリ脱脂液の組成例】
組成及び条件 鉄鋼 銅合金 亜鉛合金 アルミ合金
苛性ソーダ 20〜50g/l 0〜10g/l - -
炭酸ソーダ 20〜50g/l 20〜50g/l 10〜20g/l 10〜20g/l
メタケイ酸ソーダ 20〜50g/l 20〜50g/l 10〜30g/l 0〜5g/l
 第三リン酸ソーダ - 10〜20g/l - -
トリポリリン酸ソーダ - - 5〜10g/l 5〜10g/l
グルコン酸ソーダ 2〜5g/l 2〜5g/l 0〜5g/l -
ノニオン界面活性剤 0.5〜1.0g/l 0.5〜1.0g/l 0.5〜1.0g/l 0.5〜1.0g/l
アニオン界面活性剤 0.1〜0.5g/l 0.5〜1.0g/l 0.5〜1.0g/l 0.5〜1.0g/l
pH 12以上 11前後 11前後 11前後
温度 60℃以上 50〜70℃ 50〜70℃ 50〜60℃


アルカリ脱脂剤で量的には主成分である無機ビルダー類は、界面活性剤の働きを助長する役割をもっているが、ビルダーの種類によって特徴がある。

Produced by delight.ne.jp

表面処理の三明化成

表面処理の専門商社|国内・アジア各国における製造業のパートナー|SANMEI GROUP